クレジットカードの国際ブランドによるルール改定で、EC-CUBEの決済運用にも見過ごせない影響が出ようとしています。
本記事では「仮売上(オーソリ)の有効期限」の短縮を中心に、運用への影響といま確認しておきたいポイントを整理しました。
目次
今回の改定の最重要ポイント:仮売上(オーソリ)の有効期限が原則「25日以内」に短縮
従来、注文時につけた「仮売上」のキープ期間は最長60日〜90日間ほどありましたが、今後はブランド規則に基づき、全社一律で最長25日間に厳格化されます。
EC-CUBEの受注ステータスを「対応中」などのまま25日以上経過させると、決済代行会社のシステム側で自動的にキャンセルされてしまいます。
特に注意すべきEC-CUBEの運用パターン
- 予約商品・受注生産品・入荷待ち商品の販売
注文から発送(実売上処理)までに25日以上かかる場合、発送する前に決済が自動キャンセルされてしまい、通常の売上確定処理がエラーになります。 - 注文後の「金額変更」や「一部キャンセル(部分売上)」
「オーソリ金額と売上金額は1:1で完全一致させる」ルールが厳格化されるため、金額変更の仕様を決済会社の管理画面側で確認しておく必要があります。
今すぐ始めるべき「店舗側のアクションと調査」
今回の改定に伴い、ECサイト側でどのような対応が必要になるかは、ご利用中の決済代行会社によって異なります。まずは以下の4点を至急ご確認ください。
アクション1:決済プラグインの「アップデート要否」を調べる
今回の仕様変更に伴い、EC-CUBEの決済プラグインのバージョンアップが必要になるケースと、システムはそのままで運用変更のみで対応できるケースがあります。
まずはご利用中の決済会社のお知らせを確認するか、サポート窓口、またはカートの開発ベンダーへ「プラグインのアップデートが必要か」をお早めにお問い合わせください。
アクション2:長期の予約商品は「発送前の再オーソリ」をマニュアル化する
注文から発送まで25日以上かかる受注データについては、自動キャンセルを防ぐために、期限が切れる前に決済代行会社の管理画面(バックヤード)にログインしてください。
そこで「再決済」や「ワンタッチ再与信」などの機能を使って、与信を延長・再取得する運用フローの確認が必要です。
アクション3:受注ステータスの「未処理放置」をなくす
「発送は終わっているのに、EC-CUBE上のステータスを実売上(発送済み)に変え忘れていた」というケースがあると、25日経過時点で売上が強制キャンセルされ、代金が回収不能になるリスクがあります。
注文から25日以内に、必ず実売上化、または取消の処理を完了させてください。
アクション4:自動キャンセル時の「コスト」を確認する
25日を過ぎて自動キャンセルされた際、「トランザクション手数料」が店舗負担になる会社(ペイジェント等)と、負担にならない会社(ルミーズ等)があります。自社の決済会社のルールを今一度ご確認ください。
まとめ:まずは「情報収集」と「自社の棚卸し」から
今回の国際ルールの改定は、決済業界全体におよぶ非常に大きな変革です。「プラグインのアップデートが必要かどうか」を含め、具体的なシステム仕様や対応スケジュールは決済会社ごとに異なるため、まずは自社が利用している決済会社の最新情報を正確に把握することが第一歩となります。
また、これを機に「注文からお届けまでに25日以上かかる商品がないか」「受注ステータスの管理が曖昧になっていないか」など、自社の運用フローを今一度見直してみることをおすすめします。
仕様変更の適用間際になると、各決済会社や開発ベンダーのサポート窓口が大変混雑することが予想されます。「うちのサイトは本当に大丈夫かな?」と少しでも不安を感じられたら、ぜひお早めに、ご利用中の決済代行会社、またはカートシステムの保守担当者へご相談ください。
事前のしっかりとした準備で、今回の仕様変更をスムーズに乗り切り、安心・安全なショップ運営を続けていきましょう。
