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導入事例

導入事例 | 小田原ワーケーション

決済まで完結できる総合イベント予約サイトをEC-CUBEで実現!

小田原ワーケーション
(小田急電鉄)様

ジャンル: イベント予約

工期:4カ月
開発体制:ディレクター1名、開発担当者2名

小田原ワーケーションサムネイル

プロジェクトの背景・課題

  • ⚫︎ 売りたい商品が「モノ」ではなく「体験」だった

    単なるワークスペースの提供だけではなく、ガイドツアーやワークショップといった「体験」を販売したいという構想でした。しかし従来のECサイトでは、時間や定員など「体験」特有の情報を管理できないという課題がありました。
  • ⚫︎ 地域の魅力がネット上でバラバラだった

    地域には魅力的な体験を提供する小規模事業者が多く存在する一方、予約は電話やメールが主流だったため、バラバラに予約・決済するのは面倒だというお客様が多くいらっしゃいました。

達成に向けたアプローチ・協議

  • ⚫︎ 「体験」を集めたモール型ECサイトを構築

    小田原中の「体験」や「ワークスペース」を1つのサイトに集めて、お客様がワンストップで探せるモール型サイトを作ることにしました。これによりお客様は一度の会員登録で、様々な事業者の商品を横断的に探せるようになると考えました。
  • ⚫︎ カスタマイズ前提で「EC-CUBE」を選択

    SaaS型のサービスでは難しい、根本的な機能の改造が自由に行えるよう、プラットフォームとして「EC-CUBE」を選びました。また、ECサイトの基本機能(カート、会員管理など)を活用しつつ、独自要件に対応する開発を効率的に行えると判断しました。

実装・カスタマイズ

  1. モール機能

    地域の各事業者(ワークスペース運営者、ツアーガイド、飲食店など)ごとにイベントをまとめて登録できるようにしました。また予約が入ると各事業者に通知したり、常に予約状況が把握できるようにしました。
  2. 予約機能

    通常の「在庫数」管理ではなく、「○月△日 14:00の回、残り3席」といった、日付・時間・人数(席数)で予約枠を管理できる機能を開発しました。お客様はカレンダーUIから直感的に空き状況を確認して予約できるようになりました。
  3. まとめて予約・決済できる統合カート

    お客様が複数の事業者のイベントを一度にまとめて決済できるようにしました。これにより、お客様が予約のたびに名前やカード情報を入力する手間をなくしました。

成果

  • 顧客単価の向上と予約業務の効率化

    サイト上で様々な体験を組み合わせて提案できるため、クロスセル(ついで買い)が促進され各イベントの予約率が高まりました 。また24時間365日、システムが自動で予約を受け付けるため、これまで電話やメールで行っていた予約対応業務が大幅に削減され、運営が効率化しました。
  • データに基づいた商品企画・改善が可能に

    「どの体験が人気か」「どんなお客様が予約しているか」といった販売データを収集・分析できるようになりました。このデータは新たなイベントを企画したり、既存のサービスを改善するための資料となりました。
  • 地域のDX支援

    これまでネット販売の手段を持たなかった地域の事業者に対して、新たなデジタル販路を提供することができました。事業者は商品提供に集中でき、サイト側が集客と販売を代行する、という分業体制が実現しました。

ジョーレンより

この「イベント予約型モールEC」の仕組みは、様々な業種に応用できます。

  • ⚫︎ 地域の観光協会・DMO様

    「酒蔵見学ツアー(体験)」と「地酒(物販)」、「果物狩り(体験)」と「お土産の果物(物販)」のように、地域の体験と特産品を同じサイトで販売し、地域全体の魅力をまるごとECサイトにできます。
  • ⚫︎ スクール・レッスン事業者様

    料理教室、フィットネスジムなどで、クラスごとのスケジュールをカレンダーで提示し、オンラインで予約・決済を受け付けるサイトとして活用できます。

また、API連携を用いた空き状況のリアルタイム表示など、更なるカスタマイズも可能です。