Case

構築事例

規模拡大を見据えたEC運営へ
資金決済法に対応したポイントルール設計とは!?

月額制アパレルレンタルECサイト運営企業様

ファッションレンタル

工期:3カ月
開発体制:ディレクター1名、開発担当者1名

月額制アパレルレンタルECサイト運営企業様

プロジェクトの背景・課題

  • ⚫︎資金決済法を見据えた管理体制の強化

    ECサイトの会員数増加に伴い、資金決済法に基づく「前払式支払手段」としてのポイント管理体制をより強固にする必要がありました。特に重要視されたのが、ユーザーが購入した「有償ポイント」と、キャンペーン等で付与した「無償ポイント」の厳格な区分管理です。これらがシステム上で明確に分かれていないと、将来的な供託金の計算が複雑化したり、正確な財務報告が困難になる可能性があります。
    事業の拡大に合わせて、適正な財務管理が行える基盤作りが急務となっていました。

  • ⚫︎ユーザー利便性とサポート品質の向上

    サイトの利用者増加に伴い、ポイントの残高や有効期限に関するお問い合わせも増えていました。
    より質の高いカスタマーサポートを実現するためには、管理画面で「現在の合計」だけでなく、「いつ・どのような理由でポイントが増減したか」という詳細な履歴を即座に確認できる環境が必要でした。

達成に向けたアプローチ・カスタマイズ

  • ⚫︎ポイント種別の明確な区分(有償・無償の管理)

    システム改修の核として、ユーザーが保有するポイントを内部的に「有償ポイント(購入分)」と「無償ポイント(ボーナス分)」の2つの管理領域に分ける設計を採用しました。これにより、財務報告に必要な「有償分の残高」のみを正確かつ瞬時に抽出できる仕組みを整えました。

  • ⚫︎「消費優先順位」の最適化

    管理区分を分けたことに伴い、ポイント利用時の消費ルールも再定義しました。ユーザーメリットを最大化し、ポイントの失効を可能な限り防ぐため、「有効期限の近いポイント」を最優先で消費し、「有償ポイント」と「無償ポイント」の有効期限が同日の場合は「無償ポイント」から消費するロジックを採用しました。

その他のカスタマイズ

  • ⚫︎管理画面の「見える化」と運用効率化

    サポート担当者や経理担当者が、必要な情報に直感的にアクセスできるよう管理画面を改修しました。

  • ⚫︎マイページの表示改善

    お客様自身が「自分のポイントがあとどれくらいで切れるか」を把握できるよう改修しました。

    1. 合計ポイントに加え、有償・無償の内訳を表示するようにしました。
    2. 「有効期限」を目立つ位置に配置し、ポイントの使い忘れを防ぐデザインに変更しました。

成果

  • 法的リスクの回避と経理業務の適正化
    「有償ポイント」の残高が正確に把握できるようになったことで、供託金が必要かどうかの判断が即座に行えるようになりました。
  • 問い合わせ対応時間の劇的な短縮
    「ポイントがおかしい」という問い合わせに対し、管理画面を見るだけで「〇月〇日に期限切れで失効しています」や「レンタルの支払いで無償分から消化されました」と即答できるようになり、CSチームの負担が大幅に軽減されました。
  • 「使い忘れ」防止による稼働率アップ
    マイページで有効期限が明確になったこと、および失効前のアナウンスメールが可能になったことで、お客様が「ポイントが消える前に使おう」という行動を取るようになり、レンタルや購買の稼働率向上に繋がりました。

ジョーレンより

今回の「有償・無償の管理」と「消費優先順位の制御」の仕組みは、以下のようなサイトでも応用可能です。

  • ソーシャルゲーム・推し活アプリ:「課金コイン(有償)」と「ログインボーナス(無償)」を区別し、ガチャなどの消費時に「無料分から先に消費する」といった制御が必要なサービス。
  • チケット販売・予約サイト:払い戻し可能な「購入チケット」と、払い戻し不可の「招待チケット」を管理する場合。
  • BtoBの発注サイト:前払いデポジット(有償)と、ボリュームディスカウントとしての還元ポイント(無償)を分けて管理したい場合。